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Posted by チェスト at

2010年10月30日

日本舞踊協会鹿児島県支部公演


 10月31日(日)、鹿児島市の宝山ホールで、「第19回、日本舞踊協会鹿児島県支部公演」が行われます

 午前10時半開場、11時開演の予定です。
 鹿児島県在住の五流派(吾妻・仙田・花柳・藤間・松本)が全部で20段の華やかな舞台をつとめます。
 入場料金は4,000円で、全席自由席です。

 衣裳方は京都の小林衣裳です。

 自前の衣裳で踊るのもいいですが、舞踊の会を、本衣裳で望むこのような桧舞台は最高です。
 私もお勉強でまいる予定ですが、ご興味のある方は是非ともお出かけになって下さいませ。


   


Posted by 衣裳 at 17:17Comments(0)舞踊の着付け

2010年10月29日

股旅のきもの姿…その1


 舞踊の着付けに「股旅姿」があります。
 時代劇に出てくる「ヤクザもの」ですね。

 下のセリフは、浪曲師・広沢虎造による・次郎長伝「三十石船」の中に出てくる、清水一家の森の石松の姿を表現したものです。…お分かりになりますか?

  「そのときの、いしまつのすがたが、しろのじゃがたのひとえ、こんのいっぽんどっこ、たづなぞめのうわさんじゃく、ちぐさのはんももひき、おなじくやまのつかないきゃはん、すあしにわらじ、きもののすそをさんぼうたっかくはしょって、しんとうかじ、いけだきじんまるをいっぽんさして、こぼれまつばのてぬぐいをくびんとこにひっかけて、みぎのてにかなめのとれたせんすをいっぽんもっていたそうです」

  内容の分かった方は、きものの知識が相当に高いかも…

 コメントで解答を寄せて下さってもかまいませんよ…?

 写真は、衣裳方の着付け講座で、股旅ものの着付けをお稽古している場面を切り取ったものです。  


Posted by 衣裳 at 15:33Comments(0)舞踊の着付け

2010年10月29日

そうすぐ「おはら祭り」

鹿児島の中心街…天文館には、11月2日(火)〜3日(祭日)に行われる「第59回、おはら祭り」の横断幕が所狭しと張ってありました。

昭和24年に市制60周年を記念して始まった祭りも今年は59回目。
「おはら節」「鹿児島はんや節」「渋谷音頭」を踊る踊り手が2万人と言いますから、文字通り南九州随一の「踊りのお祭り」ですネ。
 貴女もお越しになりませんか?  


Posted by 衣裳 at 15:19Comments(0)お祭りと衣裳

2010年10月26日

市川笑三郎さんのHPを「お気に入り」に…



 鹿児島の舞踊の着付けでご一緒させて頂いている、「きつけ塾福元」(鹿児島市西田)のブログをお気に入りでリンクしていますが、今日は歌舞伎役者の市川笑三郎さんのホームページを見て頂きたくて載せました。
 笑三郎さんは、市川猿之助丈の部屋子として修業を重ね、坂東玉三郎さんとの踊りの共演も多く、今では歌舞伎界の女形として大活躍です。
 藤間紫(故人)さんの紫派藤間流を支える幹部のひとりです。
 笑三郎さんに連絡して博多座などに観劇に行くと、幕間に楽屋まで招いて頂けます。
 礼儀正しく、キチッと挨拶される笑三郎さんが大好きです。
 猿之助丈が舞台に上がっていらした時は、猿之助ご本人に楽屋でお会いできましたが、今では会えず残念です。
 みなさま、私と衣裳方の仲間がお世話になっている、市川笑三郎さんのホームページをよろしく。  


Posted by 衣裳 at 12:54Comments(2)着付け師・衣裳方

2010年10月26日

振袖…こんな着付けはイヤだ…

 成人式の振袖の着付けをみていると、「こんな着付けはされたくない」と言いたくなるものが目につきます。
 いくつか取り上げてみましょう。

 ●なぜか着崩れ、キツイひも
 ●波打つ衿元、ゆるむ帯
 ●シワくちゃ模様の「おはしょり」
 ●短い着丈に、のぞく足首


 他にもありますが、このあたりでやめておきましょう。
 「自分はきれいに着付けられる」という勘違いが大手を振っていま~す。
 他の方の、きれいな着付けをいつも見ることが大切かもしれませんね…偉そうに言ってスミマセン。  


Posted by 衣裳 at 10:57Comments(0)振袖の着付け

2010年10月26日

こんな着付けを目指そう!

 振袖の着付けで、「上手いなあ」と思う着付けに出会った時は嬉しくなるし、着付けた人に会ってみたくなりますよね。


 腰紐を締めているところを見ただけで、その人の技量がわかるものです。
 こんな着付けを目指そう…をいくつか書いてみました。

 ●衣紋は丸めに程よく抜いて
 ●衿元しっかり詰めて合わせる
 ●帯は胸高…下がらぬように
 ●帯の結びは高めを目指し
 ●端折りシワなく…裾は長めに


 着付けには確かにセンスも大切ですが、誰よりも着付けのお稽古を積み重ねて、誰よりも考えて、悩んで…
 「他に何かきれいに出来るやり方があるはずだ」と、探究心の旺盛な人が上手になるのではないでしょうか。  


Posted by 衣裳 at 10:20Comments(0)振袖の着付け

2010年10月26日

福岡に行きます。

行先は着付け教室です

  衣裳方(日本舞踊の着付け師)の講座を開いていますので、仲間と伺うわけですが…

 お勉強されているのは、各種の「イベント」の着付けに、数十人の着付け師を派遣している教室で、6名のベテランの先生方が学んでいらっしゃいます。

 私が指導するなどは、身の程知らずなのですが、普段の着付けと舞踊の着付けとは基本的に違うのでお勉強されているわけです。

 今回は、福岡のイベントで裾引きの着付けがあるために、カリキュラムを変更しての授業となります。

 この教室がお受けした、来春の成人式の前撮りの着付けも1000名を超えたそうです。

 頑張っている集団の行動は、貪欲で早いですね。勉強させられます。
   


Posted by 衣裳 at 05:19Comments(0)舞踊の着付け

2010年10月25日

着せ付け上達のの早道…

 
  前撮り着付け…千人を超えている学院も

 『来年の成人式の前撮りが千人を越しました。」という 着付け教室の学院長のお話をお聞きしました。
 ずいぶん活躍されていらっしゃるところもあるようです。

    ◎すすんでモデルになることです。◎

 そこで、
 これから着せ付けのお勉強をされる皆さんに、着せ付け上達の早道を提案したいと思います。
 
 それは、着せ付けのお稽古の時にモデルになることなのです。

 上手な着付けと未熟な着付けの違いを自分の身体で感じてみて下さい。
 百回理屈で教えてもらうより簡単にわかります。
 「モデルをすると、お稽古の時間がなくなる」…などともったいない事を言わず、すすんでモデルをして『着付けの達人』への早道を歩いてみて下さい。

  ●腰紐がどんな時にゆるむのか…上手い人はどこが違うのか…すぐにわかりますよ。

  


Posted by 衣裳 at 17:46Comments(0)振袖の着付け

2010年10月23日

職人の道具…私の小物たち④


 衣裳方は針仕事が多くなります。
 特に目の詰まった本衣裳の生地に針を通す場合は、なかなか通りません。
 そこで指ぬきの登場となります。
 写真の指ぬきは私が作ったものですが、中には…十円玉が入っています。
 輪になっているのはゴム紐です。
 輪を中指に通して、丸い十円玉の部分は手のひらの面において使います。
 このままでも着付けの時や帯結びになんの支障も出ない便利なものですよ…
 この小物は、知り合いの絞りの職人さんから頂いたものを参考に作成…いままでに10個ほど作って着付けの仲間が使っています。
 間違っても、ケチって五円玉で作らないことです。大ケガをしますよ。ムフッ
  


Posted by 衣裳 at 14:06Comments(0)着付け師・衣裳方

2010年10月23日

職人の道具…私の小物たち③

 舞踊の衣裳方(着付け師)の仕事は、針と糸が使えなければ全く仕事になりません。
 私が10年前に作った、現場で使うための「針箱ツール」(写真)です。
 チョット見は「楽器のケース」みたいでしょう。
 ケースを開くと、二つの「針箱ツール」に分かれます。



 「針箱ツール」の中身(下の写真)は、一番上段がマグネット(磁石)の板で、ここに糸を通した針を置きます。針山の変わりですね。ピッタリくっついて安全です。
 二番目の段にもマグネット付きの箱があります。安全ピンや裁ちバサミを置いておきます。
 一番下の段には、糸や、私の小物たちが鎮座する場所です。
 なかなか便利ですよ。

  


Posted by 衣裳 at 12:17Comments(0)着付け師・衣裳方

2010年10月22日

職人の道具…私の小物たち②

 振袖の着付けなどと違って、舞踊の着付けの場合は動きがあります。
 両手も上げるし床に伏す場合もあります。
 特に舞踊の場合、きものやおはしょりのシワはよく目立ちますので、最初にキッチリ取っておくことが大切です。





 この道具は腰回りやおはしょり、帯のしわなどを取るために作ったものです。
 シワを取る場所によって道具を使い分けています。

 材料は完全に乾燥した竹で、よく磨いて作っていますから、きものや帯にキズをつけません。
 あなたも作ってみられてはいかがですか。きっとお役にたちますよ。  


Posted by 衣裳 at 19:26Comments(0)着付け師・衣裳方

2010年10月22日

職人の道具…私の小物たち①

 江戸時代の、「大芝居」の小屋で着付けをする「衣裳方」の装束は、法被(はっぴ)に裁付袴(たっつけばかま)だったようです。

 歴史的に見て、衣裳方は本来男性のお仕事でした。
 しかし近年、東京の松竹衣裳、京都の小林衣裳や上嶋衣裳などの衣裳屋さんのスタッフの中には女性のスタッフも多く生まれてきて、活躍をされています。
 私が所属する衣裳方の集団は、私以外はすべて女性です。

 しかし、女性が重たい丸帯で、「つの出し結び」や「柳結び」などに結ぶ場合は大変な力仕事になります。
 ですから、男性に負けないようにしっかり結ぶには、それだけの工夫がいるわけです。



 「職人は道具を自分で作る」の鉄則に沿って、私はこれまでに、女性ための「衣裳方便利ツール」をいくつか作ってきました。
 その中のひとつが「手先スルー」(写真)です。
 半巾や角帯、袋帯などの手先を、しっかり巻いた帯の下から引き出す場合に、力の強い男性でないと大変ですが、これを使うとカヨワイ女性でもスルッと通ってしまいます。
 便利ですよ。一度ご自分で作ってみてください。また、読者の中でこの小物の欲しい方はご相談に応じます。  


Posted by 衣裳 at 15:25Comments(0)着付け師・衣裳方

2010年10月21日

衿の出し方もいろいろ…

 「日本舞踊の着付け」と「現代の着付け」の違いについて取り上げてみたいと思います。
 まず、衿の出し方です。

 座敷など…観客と踊り手が近い距離で踊られる場合はかまわないのですが…。

 普段の衿の出し方で、千人以上入る会場の舞台に立った場合、後ろの観客席から見ると、白い衿が出ていないようにしか見えません。せっかく着付けたのに残念なことになります。
 着付けの先生などは、納得されないかもしれませんが、思い切って衿を出さないと、せっかくの着付けが台無しになってしまいます。





 衿の出し方も、年齢、演じる職業、演目の物語によって違いますし、種類が多すぎて、紙面が足りません。

 江戸時代から伝わる古典の歌舞伎舞踊や、明治・大正期の物語、歌謡曲の踊りなどでも衿の出し方が微妙に変わってくる訳です。学んでいくたびに…深みにハマってしまいます。  


Posted by 衣裳 at 20:34Comments(0)舞踊の着付け

2010年10月17日

飫肥(おび)城下祭り…晴天下で盛大に

 10月17日、宮崎県日南市飫肥の「飫肥城下祭り」が行なわれました。
 この祭りは、飫肥の伊東藩(5万1000石)の飫肥城の復元を記念して昭和53年から開かれているものです。

 早馬により祭りが始まり、侍大将・女武者行列や泰平(たいへい)の世を謳歌する踊りとして300年伝わる郷土芸能「泰平踊(たいへいおどり)」など、武家装束をまとった江戸時代さながらのパレードがありました。

 時代物の着付けにたずさわっている私としては、江戸時代さながらの武者姿や、きものの柄や帯結びに、特別な興味を持って見てしまいます。


写真は、上が大人と子供の泰平踊り、下は、若武者と花嫁行列をパチリ…  


Posted by 衣裳 at 17:37Comments(0)お祭りと衣裳

2010年10月16日

はじめまして、今日から仲間入りです。

 「鹿児島ブログ チェスト」の仲間の皆さん、愛読者の皆さん…こんにちは。にっこり

 私は、宝山ホールや鹿児島県民交流センターなどの舞台裏で、日本舞踊の着付けなどをさせて頂いている着物男の「衣裳方」です。(舞踊や歌舞伎などで着付けをする人をそう呼んでいます)

 これからこのページできものの事などを書きますので、よろしくグッ…なにしろ初めてですから…

 着付けの写真なども載せていきますのでコメントもお待ちしています。

 写真は腰元の着付けです。
 矢絣のきものに、黒繻子の帯が特徴ですね。
 左の肩に羽根が上がっていますが、これににも決まりがあります。
 また書く機会があったら紹介してまいります。よろしくお願い致します。頼む  


Posted by 衣裳 at 12:04Comments(0)着付け師・衣裳方