観客の視線

2012年04月16日

舞妓と芸妓の着付け…吉野公園で
先日、吉野公園の桜の下で、「舞妓と芸妓の着付けショー」を致しました。
いつも舞台裏で着付けをしているものにとって、表舞台の花見のお客さんの前で着付ける事はまれです。
たくさんの観客の皆さんの前で着付けると、皆さんの視線を感じます。



京都に行った時に、夕方から出かける舞妓さんを見ることはあっても、着付けをしている現場に出くわす事などありませんから、見ている観客の皆さんも興味津津です。(参考までに申し上げると、…昼間に会う舞妓さんは観光客です。)

写真は、舞妓さんの着付けが終わり、ダラリの帯を巻く前のワンショットです。
着付け師の着付けを真剣にごらんになっている視線を感じます、舞台裏と違う雰囲気に、私共も緊張してしまいます。

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Posted by 衣裳 at 19:14
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今月から舞踊の会が目白押し…

2012年03月12日

社中の思いを着付けに託して
春になると日本舞踊の各流派の皆さんが、日ごろのお稽古の成果を檜舞台で披露されます。
舞踊の中身も、古典といわれるものから、歌謡曲にのせて踊られる新舞踊まで様々です。
特に古典舞踊の場合は、江戸時代から伝えられた様式美が大切にされ、着付けも決まりがあります。
その上に、同じ帯結びでも、流派によって厳格な違いがありますので、経験がないとなかなかうまくいきません。
しかし基本的に私たちは、「舞踊の会」にかける会主の思いを着付けに託して着付けます。



ご興味があればぜひご覧ください
3月から私たち衣裳方が着付けさせて頂く「舞踊の会」の予定は上表のとおりですので、興味のある方はぜひお越しください。
舞踊の会の場合、すべての演目をお任せ頂ける場合と、本衣裳などの一部の着付けの場合があります。
とにかく、どのような場合でも全力投球で着付けさせて頂くことにしています。

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Posted by 衣裳 at 20:07
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気になる「きものの常識」…?

2012年02月28日

例えば「喪服の常識」
インターネットのきものの記事の中で、とんでもないTPOを見かけることがあります。和装喪服の説明がその一例で、びっくりすることの連続です。

間違いだらけのアンサー文
「和装の喪服はどんな人が着るのか?」などという質問に選ばれているベストアンサー(模範解答でしょうが…)の文中に
【和装の喪服を着用するのは近親の親族に限られるようです。】とか、
【あなた自身が喪主を務めるか、喪主夫人または喪主夫人に準ずる立場の時だけです。】などの文章がまるで本当のことのように書かれている訳です。

広辞苑では…
「広辞苑」(新村出編・岩波書店)で「喪服」の項を見てみましょう。
『喪中の人、または弔問者が着る薄黒色・黒色の服。ふじごろも(藤衣)。もぎぬ(喪衣)。凶服。』とあります。

弔問者のすべてが着れる喪服
つまり喪服は、葬送の場で旅立つ方への礼儀として、列席するすべての方が着れるわけです。
「きもの文化」を学ばないで、一部の方が憶測だけで書き込むと、とんでもない誤りを犯します。
喪服の「定紋の決まり事」でも間違いがありますが、つぎの機会に書きましょう。
どちらにしても、インターネットで誤解されて広まっていく「きものの常識」には閉口しますね。

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Posted by 衣裳 at 19:39
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大切な帯の位置

2012年02月23日

後見、袴などすべてに位置がある
振袖なども、帯の位置が悪いと若々しさがなくなってしまいます。
舞踊の着付けなどは特にそうで、演目で位置が違うことを知っていないとサマになりません。
後見と袴を考えてみましょう。
後見は男と女の両方を踊り分ける着付けですし、袴や着流しの角帯は、腰骨で締めるのが基本です。
後見の場合、前の帯の位置を少し下げて、セリだしをつくり、胸高には結びません。
また、男の袴や着流しの角帯の位置は腰骨で決めます。
しかしその中でも、男の衣裳を女性に着せ付ける場合とか、道行きなどの演目では、帯を微妙に上目に加減をすることにしています。



女性の着付けも演ずる役で帯の位置が…
演ずる役柄が、素人の女性の場合と、芸者など玄人の女性の場合では、着付けは全く違います。
ですから、舞踊に着付けは、何年勉強しても追い付けないほど奥の深い世界ですし、それだけに新しい発見があって楽しいわけですね。

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Posted by 衣裳 at 11:43
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リハーサルの夜

2012年02月18日

とっても大切な「リハーサル」
今日2月17日の金曜日は、ある流派の「舞踊の会」のリハーサルでした。
普通…本番の前日にリハーサルを行なうのがいちばん多いケースなのですが、本番は今度の日曜日。
今回は会場の都合で前々日になったようです。
ところで、私ども衣裳方にとって「リハーサル」はとっても大切で、はじめて出会う踊り手さんの身長はもちろん、細い方かふっくらした方かもわからずに本番に臨むのは、ひとつの冒険です。
踊り手さんにとっても、東京や京都でお借りした「本衣裳」といわれる本格的なきもので踊る場合、衣裳の重さや帯の締め具合を確認出来るわけです。
「リハーサル」は、本番の失敗をさける大切なものなのです。

その夜は…「衣裳の手入れ」が…
リハーサルで使った衣裳や帯、長襦袢などは、かなりシワが出来ていますし、そのままでは本番の着付けに支障がでます。
ですからリハーサルが終わった夜は、すべての衣裳の点検をして、シワなどをとり、本番への準備をするわけです。
写真は、長唄「菊の宴」の本番向けの手入れが終わったところを撮りました。
この演目の踊り手さんは身長が150㎝くらいの方です。しかしこの紫の衣裳は、裾引きの着付けなので、衣裳の長さが2メートル10㎝あります。帯は一文字の作り帯。
いちばん左が胴に巻く帯で、帯にのせてあるのが抱え帯と補整のセット。上に作ってあるのが一文字の作り帯(帯揚げと丸絎の帯〆が付いています…)。
衣裳の右に置いてあるのは上下の襦袢です。
重さはけっこうするんですよ。
























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Posted by 衣裳 at 03:50
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振袖のクレームに一言

2012年01月28日

着付けの責任の重大さ
今年の成人式も幕を閉じ、1月も終わろうとしています。
生涯で一度きりの新成人の着付けに「お役にたとう」と、緊張で臨んだ全国の着付け師のみなさんお疲れさまでした。
新成人の晴れの舞台…振袖を担う着付け師の責任は、殊更に重大です。
振袖の裾が落ちてきた帯や帯締めがゆるんできたなどは、着付け師としてあってはならないことです。
たとえ少額であっても、着付け料金を頂いたら、その責任が発生します。
取り返しのつかないことになる前に、プロとして責任を取り、今後しっかり技術の向上をはかるべきです。
幸いに、今年も私どもの仲間のクレームはありませんが、改善すべきものは多くあります。


知ってほしいきものの常識
しかし一方で、全国の今年の成人の着付けで、新成人のお母さま方に理解しておいてほしい問題もありました。
全国のクレームの中で、「背縫いが真中にきていない」とか、「帯枕が帯結びから見えている」などがそれです。

●背縫いが真中にきていない、というクレームについて
自前の振袖(その人に合った寸法で仕立てた振袖)で着付けた場合は、衣紋から足元まで、背縫いは真中をきれいに通ります。
しかし貸衣裳や、お姉さまの振袖を着た場合などは、後ろから見て背中の部分は背縫いが真中を通りますが、帯下線から足元までは、振袖の身巾が大きかったら右側に、狭かったら左側に寄ることになります。
●帯結びの枕が見えている、というクレーム
振袖の枕は、帯結びによって見えるものがあります。
帯枕を包む、振袖の帯揚げが「総絞り」で出来ているのは、見えることを前提にして先人が工夫をした結果です。ですから、「帯揚げののかかった帯枕」が見える帯結びも多いわけです。
格式の高い文庫結びでも、帯枕の両脇は見えている訳ですから。

これらは、一枚のきものが、洋服と違って、いろんな体格の方に着せられるという、「きものの長所」にはなっても、クレームにはなり得ないものです。ぜひご一考を…

他にも書くべきことはありますが本稿はこの辺で…

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Posted by 衣裳 at 14:50
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「大向う」ってなんだ?

2012年01月15日


大向うを唸らせる
歌舞伎座などに行くと、入場料金の安い、一幕だけ観ることの出来る場所があります。
ひいきの役者の場面だけを観たい人のための席で、三階席の中央あたりです。
舞台で演じる役者からみると、正面の見下ろされる場所にあたりで、ここが大向うと言われます。
ここに通う観客は、芝居通の目の肥えた人が多く。この観客を感心させるほどの演技をした時に、「大向うを唸らせる」と言います。そんな時に、「日本一!」「○○屋!」などと声が掛かる訳です。
つまり、大向うは役者への最高のご褒美の声でもある訳ですね。
見栄をきる時の大向う…
「おもだかや!」「三代目!」と声が掛かると、先代の市川猿之助(猿翁)丈への掛け声。
タイミング良く掛けると、役者自身も気持ちが乗るものだそうです。
特に、歌舞伎などの「見栄」が決まり、チョーンと柝が入る…間髪をいれず声をかける大向うは、私などが掛けては役者の邪魔になるだけで、プロでなくてはなかなか出来ないものです。
舞踊の会で大向うを…
私は舞踊の会を観に行く時に、素敵な踊りを観たら声をかけます。…「大向う」は日本の文化でもありますが、分かって頂けない観客からみると、チョットおかしな男にになりかねません。
でも、踊り手さんは気持ちがいいらしく、「気持ちが乗ったわ…」などと喜ばれます。
先日は鹿児島で、演目「黒髪」の舞踊があり、一番後ろ中央から、「出」と「引っ込み」の二回、声を掛けさせてもらいました。
「一人で演じる孤独感が解放されて、落ち着いて演じられtた…ありがとう」と言われて、ホッとしました。
踊りの内容や音楽がわかっていないと踊りの邪魔になりますし、むつかしいものです。

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Posted by 衣裳 at 23:54
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舞妓と芸者は丸帯で着付け!

2012年01月10日

舞妓は屋形紋付きの丸帯

1月14日(土)の午後1時から、サンエールかごしまの5階で、「日本舞踊の着付けと解説/舞妓と芸者」が行なわれます。
先日、男性の方から事務局に、「舞妓の着付けの帯は、屋形紋の付いている帯ですか?」との、お問合せがあったそうです。
かなり詳しい方か、関心の高い方だと思います。
舞妓さんの着付けの第一の特徴は、きものに肩アゲ・袖アゲをしていることです。
昔の舞妓さんはまだ幼い子供で、12・3歳から花街に現れます。
芸妓のなるまでにグングン身長が伸びる訳ですから、きものもアゲをしておかないと間に合わない訳です。
そんな歴史があって、現代の舞妓さんもきものにアゲを施しています。
二番目のの特徴は、迷子などになった場合に、どこの置屋の舞妓かがわかる目印(環視用)として、帯のタレ先に、大きな紋を入れた。これが舞妓さんのダラリの帯です。長さは6mもあります。
芸妓は丸帯で、粋に豪華に!
関西・関東・京都を問わず、芸妓の帯は丸帯です。
帯を外側に折って返して、丸帯であることをわかるように締めます。
帯の胸元をしっかり下ろして、粋に見せるのが芸妓の真情です。

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Posted by 衣裳 at 20:27
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舞妓と芸者を体験してみませんか!

2012年01月05日

『サンエールさわやかウェーブまつり』で…
サンエールかごしまは、1月14日(土)と15日(日)の二日間、『サンエールさわやかウェーブまつり』を開催します。
ここで、舞踊着付け講座を開いている「つぼみの会(代表・福元先生)」は、1月14日(土)午後1時から3時までの2時間、「日本舞踊の着付けと解説/舞妓と芸者」を開催します。

希望者4名様に舞妓と芸者を体験
当日は、希望者に舞妓と芸妓の体験をして頂くことになっています。
実際に裾引きのきものを着てみたい方は、1月13日(金)正午までに、サンエールかごしまの事務局までお申し込み下さい。
たぶん、舞妓二名と芸者二名になる予定です。
当日の着付け担当は、つぼみの会の福元代表と、お手伝いで伺う私が着付けさせて頂きます。
時代考証と着付けの解説は、時代風俗衣裳研究家の市来康子氏。
皆さまのお越しをお待ちしています。

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Posted by 衣裳 at 19:40
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本年もどうぞよろしくお願い致します。

2012年01月04日





ブログをご覧いただいている皆さま、昨年はつたない記事をごらん頂き、誠にありがとうございます。
昨年後半は、仕事が忙しく、更新が出来ない状況でした。毎日チエックして頂いている方もいて、幾人かの方にお叱りをいただきました。
今年は着付けのあれこれについて、もう少し興味のある内容にするように努めますのでご指導下さいませ。

宮崎と鹿児島の往復で楽しみなこと
昨年は、舞踊の着付けの教室と、各流派の「舞踊の会」の舞台裏の仕事で、高速を使わずに、鹿児島と宮崎を、百回は往復したと思います。
「大変でしょう…」と、よく言われますが、眠たいとか、キツイとかがありません。
実は、私には道中で大変楽しみなことが三つあるのです。
一番は素敵な星空を観れること。二番目は野生の鹿と出会えること。三番目は24時間営業のかけ流しの温泉に入れることです。

夜中…霧島の恩恵を受けた湯量タップリの温泉に浸かったあと、
高千穂の裾野を通る国道の脇に、車のエンジンを止めて見上げると、まるで白い雲と見まごうほどの星屑まで見えて…人間の生活空間では考えられないほど、きれいな満天の星々。
走る車のライトに照らされ、牡鹿・雌鹿のカップルや、可愛い小鹿の集団や、イノシシやタヌキも道を横切ります。
自然に包まれ…とっても贅沢な、至福の時間です。
ですから疲れなどない訳で、今年も贅沢な仕事の往復を楽しみながらがんばりたいと思います。

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踊りは祈りです…

2011年12月16日

熊本県立劇場で
 先日、熊本の県立劇場に行きました。


題名は 『言魂 詩・歌・舞-石牟礼道子・多田富雄 深き魂の交歓』。
 この舞台の衣裳担当、細田ひな子女史から、観劇のおさそいを受けた為です。製作は、「アトリエ花習」(構成・演出、笠井賢一氏)
 出演者は、真野響子・金子アイ・麻生花帆・花柳昌三郎・その他の皆さん。
 この舞台は、現代の心の病の象徴とも言うべき、水俣病、原爆、原発などを鋭くえぐったもので、見応えのあるものでした。

花柳昌三郎先生にお会いできて…
 いつものように、地下の楽屋口から舞台裏に通ると、スタッフは幕開き2時間前の最後の打ち合わせ中。
 運の良いことに、出演前の花柳昌三郎先生にお会いして、30分もお話が出来ました。私にとっては初めての出会い。
 昌三郎先生は、名優、宇野重吉氏の部屋子として修業し、日本舞踊では、名跡、初代・花柳昌太郎氏に師事して、古典の表現力で群を抜いた表現力で、芸術祭賞、芸術選賞文部大臣賞、紫綬褒章、旭日小綬賞など受けた女性です。

踊りは祈りなのよ…
 先生が「私はね、80なの」…なるほど、身体は細くていかにも弱々しそう…
 しかし舞台に立った時の舞い姿の、凛としてなんと舞台裏と違う事か…
 舞台がはねてから、そのことを話すと、「健康でないと踊れません。それと、昔から…踊りはね…祈りなのよ。」
 一芸に傑出した方の一言。
 帰りぎわに先生の方から、「さようなら、またね」。本当に偉い方はこんなにも優しいものかと…清々しい気持ちで学ばせて頂きました。
 ご自愛されて、これからのご活躍を祈るばかりです。

※初代花柳昌太郎と初代花柳章太郎とは別人です。念のために…

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Posted by 衣裳 at 02:20
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重箱結び

2011年12月12日


京都の芸妓の帯結び

 踊りの発表会でもなかなか見られないのが、「重箱結び」です。
 芸妓の裾引きで、京の四季などの演目を披露しする時に、出来たらこの帯結びで拵えてほしいものです。
 柳は関東物ですし、つの出しは関西物、京都の芸妓の出の衣裳は重箱で決まりです。

舞踊の披露を重箱で!
 先日衣裳合わせがあり、藤間流のお師匠さんから、裾引きに「重箱」で着付けるようご用命を頂き、着付けを致しました。久しぶりの重箱結び。
 1月15日(日)に、鹿児島の県民交流センターで披露される予定で、衣裳合わせに伺いました。
 当日、重箱用の組紐を持って行かなかったので、紐が短めになりましたがいかがですか。




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Posted by 衣裳 at 12:04
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私たちの補整は、いつも清潔…

2011年11月28日

 舞踊の補整は着付けの命
 舞踊の着付けに限らないことですが、きものを着付ける場合に最も大切なことは、皆さんもご存じのように、着る前の身体の補整です。
 ふっくらした方も、細身の方も、身体の凹凸をなくして、ズン胴にしないときれいに着れません。
 舞踊の着付けの場合はことさらに大切で、仕上がりの生命線です。

 シミを抜き…クリーニング…アイロンがけ
 私たちは、舞踊の着付けのためにこれまでに100人分の補整を手作りしてきました。









 毎回、舞踊で使ったら、自分たちでシミ抜きして…クリーニングして…アイロンがけをして次の人のために備えます。
 ですから、当日踊る人は、補整のためのタオルなどは一切不要です。
 一枚一枚シミを抜いて、クリーニングしてアイロンをかけていると着付け料金では合わない時もありますが、衣裳方の誠意として清潔な補整を身につけて頂きたいからがんばれるのです。


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Posted by 衣裳 at 18:19
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認定式で小袖の着付け

2011年11月11日

裏方の衣裳方が、晴れの舞台で着付けを披露
 宮崎と鹿児島の若い衣裳方二人が、「小袖の着付けを」披露しました。
 これは、「全日本きもの文化研究協会」が主宰する、衣裳方(舞踊の着付け師)部門の認定試験に合格し、その認定式典の会場で披露されたものです。
 衣裳方の認定者は、宮崎・鹿児島の他、岡山県からも参加されました。

現在のきものの原点…「小袖」
 十二単衣の下着として着られていた平安時代の「小袖」は、武家や財力を持った町人が出現するにつれて、「表着(うわぎ)」として表面に現れ、刺繍、絞り、箔置きなどと、次第に装飾を施されて、現在の「きもの」となってきます。
 豪華な「慶長小袖」や、「肩裾模様」、「片身代わり」などの大胆なデザインも生まれてきました。
 江戸時代の女性たちのファッション…美意識の開花です。
 帯も次第に広くなり、小袖帯の誕生…現代の幅広帯に進化していくことになります。




舞踊でよく着せる、「紗の掛け」
 舞踊の世界でよく着せる、紗の賭けの「片袖を脱いだ形」、「両袖を脱いだ形」、「頭からかぶった形」などがありますが、今回は、「両袖を脱いだ形」をつくりました。帯結びは小袖帯で片流し。
 着付けのあと、藤間のモデルさんには「大和楽・夢」を踊ってもらいました。
 若い二人の着付けはいかがですか。なかなかのものでしょう。



  

Posted by 衣裳 at 01:46
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つの出しと銀座結び

2011年10月25日

銀座結びの多い舞踊の会
 地域で行なわれている「舞踊の会」で結ばれている帯結びで多いのが「銀座結び」です。
 聞いてみると、「つの出しが結べないので、着付け教室で学んでいる銀座結びを使っている…」のが本当らしいのです。
 銀座結びは、歴史的にも新しいもので帯締めを使います。しかし、本来の「つの出し」は帯締めを使いません。
 組紐などという高価なものは使えない江戸時代の庶民は、帯締めを使わない「つの出し」という帯結びで粋に結んでいた訳です。
 演目が現代の踊りならいいのですが、古典などの演目で「銀座結び」を使うのは時代考証から考えてもおかしいわけです。


演じるもので変わる「つの出し」の表現
 演目や演じる役の年齢などでも「つの出し」の大きさや表現を変えたいものです。
 娘と年増の「つの出し」の形が同じでは、かなりおかしいことになります。
 また、芸者と素人の「つの出し」が同じでもおかしい。
 はしょり着付けと裾引きの着付けでも、大きさを変えないとバランスがとれません。
 芸者には色気を…若い女性には初々しさを表現する…難しいですね。
 歌舞伎や舞踊のきものは、「背面の美」とも言われます。その中での帯結びは、まさに「檜舞台のかなめ」です。



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商店街で、花街の着付けショー/宮崎

2011年10月07日

>関東・関西の芸者と、京都の舞妓
宮崎の中央通りは、9月22日(木)の夕方から、商店街の復興を目指して大感謝祭を行いました。
私も依頼を受けて、「関東・関西・京都の三花街の芸者と舞妓」の着付けに伺いました。

メインステージいっぱいの見物人
メインステージで行なった着付けでは、関東芸者の「柳」、関西芸者の「つの出し」、京都の舞妓の「ダラリの帯」を着付けさせていただきました。
会場にはいっぱいのお客様がご覧になり、華やかな花街の着付けをご覧いただけました。

芸者はかつら、舞妓は自髪で…
当日の芸者と舞妓のモデルさんは地元宮崎の女性の方で、雰囲気にピッタリの皆さんでした。
顔は地元の顔師にお描き頂き、芸者二人はカツラ、舞妓二人は自髪で結ってもらいました。(実際の花街も、芸者はカツラ、舞妓は自髪です。)



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平安朝の直衣(のうし)を着付け

2011年09月12日

 光源氏を花柳流のお師匠さんが…
 先日、宮崎の舞踊の会で、「源氏物語の5帖」…「若紫」を踊られた、花柳の先生の着付けに行ってまいりました。
 源氏物語の5帖と言えば、光源氏18歳、若紫が10歳の物語…
 もちろん、光源氏を踊られる花柳の先生の衣裳も平安時代の「直衣(のうし)」です。
 当日は、私の仲間が着付けをさせて頂きました。
 
 左・長烏帽子に直衣姿の花柳吉治妙先生
 下・今回の衣裳




















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正札附の衣裳

2011年08月25日

五郎と舞鶴
 先日「舞踊の会」があり、前回ご紹介した「正札附根元草摺」の五郎と舞鶴の衣裳を着付けました。
 ぜひご覧ください。



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古典舞踊の着付けあれこれ

2011年07月26日

正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)
 8月21日(日)に「舞踊の会」があり、古典舞踊のいくつかの着付けを担当します。
 担当する演目は、「正札附根元草摺」と「英執着獅子」などで、ことに「正札附根元草摺」は、大きな舞台ではよく踊られる歌舞伎舞踊のひとつです。俗に「草摺引」と言われるものです。
 いまの時代ではあり得ないことですが、仇討物で、縁起物として江戸時代から演じられてきました。
 歌舞伎では、仇のいる場所がわかり、仇討に血気のはやる若者(曽我の五郎)と、「今その時期ではない」と押し止める小林朝比奈とが、鎧(ヨロイ)の腰の部分(草摺り)を引き合うという場面を舞踊化したものです。
 歌舞伎と違って日本舞踊では、女性の舞踊家が多いためか、小林朝比奈という男性でなく、朝比奈の妹の「舞鶴」との引き合いを踊りで演じて見せるのが多くなっています。今回も五郎と舞鶴で着付けます。

五郎の帯は蜻蛉(トンボ)結び
 さて、五郎の着付けですが…
 きものは、黒繻子地、綿入力揚げ付きに、金銀の縫取りの飛び蝶柄で、「東からげ」に着せて、は、海老茶色の繻子の大きな丸ぐけを蜻蛉(トンボ)結びにします。
 襦袢は、緋縮緬の「鎌○ぬ(かまわぬ)」文様の金糸縫い。
 小裂は赤の踏ん込み(ふんどし)に赤の手筒(手甲)です。

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日本の文化を吹き込む「イタリア公演」

2011年07月11日

文化の誤認を書き換え…世界初演の蝶々夫人
 来る8月6日(土)、11日(木)、18日(木)の三回のわたって、イタリアのプッチーニフェスティバルに日本のオペラが参加することになりました。
 今回の公演の特徴は、百年以上前にイタリアのプッチーニが書いた「マダマ・バタフライ」(蝶々夫人)を、日本人の台本と演出で行なうことです。
 演出は、日本のオペラ歌手として有名な「岡本喬生」氏。(写真)

 これまでの原本の演出は、長崎港の向こうに富士山が見える。下駄を履いたままで家に入る蝶々夫人。樹木の枝にある、まるでゴリラが住むような蝶々夫人の自宅。日本人が見ると考えられないような舞台設定でした。

 70年の著作権の期限は切れたいま、岡本氏の長年の活動を受け入れ、イタリアのプッチーニ・フェスティバル財団総監督の提案で、誤認されている日本の文化の表現を書き換え、日伊共催・原イタリア語での世界初演が実現したものです
私共も、芸者の着付けの指導でご縁をもたせていただきました。

募金も募っています上演資金ご協力のお願い http://www.minna-no-opera.com/pdf/2010_bokinsyuisyo_itaria_cyocyo.pdf 

 公演までの活動も大変らしいのです。
 衣裳・和風家具・小道具・運搬費用・裏方・役者の報酬・渡航・滞在費・下見などの負担費用が六千万にのぼるらしい。大変な挑戦であるが、大成功すると信じています。


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