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Posted by チェスト at

2012年12月09日

400年の貴重な蓄積…「歌舞伎衣裳附帳」

松竹衣裳が平成3年に発刊
本格的な古典舞踊の踊り衣裳は、「松竹衣裳(東京)」、「小林衣裳(京都)」、「上嶋衣裳(京都)」などからお借りした、本衣裳と言われる貸衣裳で着付けられているのが一般的です。
したがって、「藤娘」や「菊づくし」、「禿」など、子供の時に踊っておいた方がいいと言われる踊りの衣裳も、地色や柄、衣裳の形にいたるまで決められています。
それは、阿国歌舞伎から今日までの400年間の蓄積の中で培われてきたからにほかなりません。
松竹衣裳は、これまでの歌舞伎衣裳の貴重な資料をもとに、平成3年4月、「歌舞伎衣裳附帳」として刊行しました。(写真)



「附帳」は古典舞踊の百科辞典。
歌舞伎の174作品についての、あらゆる役者の衣裳をこと細かに記録した、歌舞伎衣裳のバイブルとも言えます。
舞踊着付けをする私達にとっては正確な衣裳を知るための百科辞典みたいなものです。
写楽が役者絵に描いている、「恋飛脚大和往来」の梅川・忠兵衛は、現在の歌舞伎座や日本舞踊で着付けている「梅川」や「忠兵衛」の衣裳とはずいぶん違います。
長い歌舞伎の歴史の中で、洗練されてきた結果でしょう。

例えば、四段目の大石内蔵助の衣裳は…
「歌舞伎衣裳附帳」の中で、有名な忠臣蔵(歌舞伎では、仮名手本忠臣蔵)の大石内蔵助(歌舞伎では、大星由良之助)の衣裳の内容は次のようになっています。
昭和61年10月から12月にかけて、国立劇場で掛けられた「仮名手本忠臣蔵」で、由良之助役は先代の片岡仁左衛門丈。
どんな衣裳か想像しながらごらんください。

㊟ ●「きもの」のことを「着付」といいます。「半着付」とは、袴を着るための丈の短い「きもの」のことです。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap/index.php  


Posted by 衣裳 at 01:45Comments(0)舞台裏