スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by チェスト at

2014年01月01日

今年もどうぞよろしく!



みなさま、新年あけましておめでとうございます。
風姿花伝も12回でお休みしていましたが、また楽しみながら書きたいと思っています。
本年も変わらずよろしくお願いいたします。

  


Posted by 衣裳 at 18:28Comments(0)きもの全般

2012年02月28日

気になる「きものの常識」…?

例えば「喪服の常識」
インターネットのきものの記事の中で、とんでもないTPOを見かけることがあります。和装喪服の説明がその一例で、びっくりすることの連続です。

間違いだらけのアンサー文
「和装の喪服はどんな人が着るのか?」などという質問に選ばれているベストアンサー(模範解答でしょうが…)の文中に
【和装の喪服を着用するのは近親の親族に限られるようです。】とか、
【あなた自身が喪主を務めるか、喪主夫人または喪主夫人に準ずる立場の時だけです。】などの文章がまるで本当のことのように書かれている訳です。

広辞苑では…
「広辞苑」(新村出編・岩波書店)で「喪服」の項を見てみましょう。
『喪中の人、または弔問者が着る薄黒色・黒色の服。ふじごろも(藤衣)。もぎぬ(喪衣)。凶服。』とあります。

弔問者のすべてが着れる喪服
つまり喪服は、葬送の場で旅立つ方への礼儀として、列席するすべての方が着れるわけです。
「きもの文化」を学ばないで、一部の方が憶測だけで書き込むと、とんでもない誤りを犯します。
喪服の「定紋の決まり事」でも間違いがありますが、つぎの機会に書きましょう。
どちらにしても、インターネットで誤解されて広まっていく「きものの常識」には閉口しますね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 19:39Comments(0)きもの全般

2011年03月01日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑯

ガラス職人

 これは「ガラス職人」の漫画です。

世界に影響を与えた日本の文化
 ガラスと言えば、…歴史的に有名なフランスのガラス工芸家「ガレ」が葛飾北斎の浮世絵に感動し、ガレ自身の作家活動に大きな影響を与えたことは有名な話です。
 北斎の作品に影響を受けた世界的な芸術家には、「オランダの画家…ゴッホ」や、「フランスの画家…モネ」がいます。
 ゴッホなどにいたっては「耳を切った自画像」や「タンギー爺さんの肖像」の背景に芸者の浮世絵などを描き、日本の絵画文化に対する傾倒ぶりを伺わせます。
 また、モネは、北斎の絵画をパクッたと揶揄されほどの日本通ですし影響を受けているようです。鎖国の中でつちかわれた、香り高く混じりっ気のない日本文化の気高さは、海外の芸術家がじつによく理解していた訳です。
 海外での「和食の流行」を取り上げるまでもなく、日本文化の高い評価が、海外からの逆輸入であることに悲しい気がするには私だけでしょうか。  話がかなり逸れてしまいました。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 19:37Comments(0)きもの全般

2011年03月01日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑮

油売り
北斎漫画を見ていると、江戸時代後期の確かな生活のにおいがしてきます。
 江戸時代の舞踊の着付けをしている私にしてみれば、間違いのない時代考証が出来る訳です。
 北斎という「稀有の浮世絵師」を通じて楽しく学べるのは、大変な喜びです。
油を売る…サボるの語源
 この漫画は「油売り」だと思われます。
 油の量を計って買い手の器に最後の一滴まで移すのになかなか時間がかかって終わらないまるで仕事をしていないように見える俗に、サボることを指して「油を売る」と言うのは、この「油売り」の情景から言われるのです。
 皆さんも「油を売って」いますか?
 油売りの装いは、筒袖に股引で、素足に草鞋(わらじ)ですね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 18:21Comments(0)きもの全般

2011年02月26日

北斎の「富嶽三十六景」に寄り道…富士山と大鋸

富嶽三十六景で二枚もある大鋸の情景
本所立川
遠江山中
大鋸で切り割った巾広板(左)と縦引きの大鋸(下)
 葛飾北斎の漫画について書いてきましたが、少し寄り道をして、「富嶽三十六景」と職業について書いてみます。
 「本所立川」と「遠江山中(とうとうみさんちゅう)」がそれで、北斎は「大鋸(オガ・オオガ)」を使い、大木を縦に切り割る「木挽き職人」の仕事に大変な関心をもったようで、富士山を背景に大鋸挽きの情景が二枚もあることです。
 現代でも大鋸を使う職人さんが居ますし、歴史的な建築物の天井板などは、大木を縦割りした材木を使うわけです。
 ふたつの絵の職人さんの装束が違っているのも面白いと思います。
 「オガクズ」は「大鋸屑」と書くように、この大鋸で切った時の木くずの事を言った言葉なのです。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 15:03Comments(0)きもの全般

2011年02月25日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑭

版元の彫師 北斎漫画の彫師

 江戸時代の「出版社」「印刷屋」「書籍販売店」を一手に引き受けていた業種のことを「版元」と言います。
 「版元」も、現代の週刊誌にあたる「浮世絵」や「娯楽もの」を作っていたところと、専門書などの書物を専門に作っていたところに分かれます。
色の数だけ彫る版木
 例えば、北斎が描いた原画をもとに、桜の版木に絵をさかさまに貼り付け、見当(目印)を彫り、貼り付けた下絵に沿って彫りこんでいきます。
 江戸時代の後半になって「多色刷りの浮世絵」が出てきますが、彫師は色の数だけ版木を彫りあげていかなければなりません。
 繊細な線を彫る神経を集中する時などには、ガラスの容器に水を入れ、それに光を当てて乱反射で手元の影をなくして彫っていきます。
摺師の仕事
 彫り終えた版木に和紙を当てて刷りこんでいく職人さんを「摺師(すりし)」といいます。
 細かい線や、ボカシの技法を駆使して素晴らしい版画(浮世絵)が出来上がっていきます。
 一般的には、200枚くらいが摺りあげる枚数です。
 しかし評判のいい版画になると、摺りの枚数が増え、線の細かい「摺り初めの浮世絵」も線がしだいに太くなり、もう一度版木を作りなおすことになります。
 同じ北斎の浮世絵でも、少し色遣いや線が違うものがあるのはそのせいです。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 15:12Comments(0)きもの全般

2011年02月21日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑬

按摩師

 北斎漫画に出てくる「按摩師」のワンカットです。
 日本の按摩と鍼灸の歴史は、「按摩鍼灸歴史年表」によると、古墳時代に朝鮮半島から医療を伝えた。とあって、奈良時代の大宝律令(701年)の中に、「医疾令」が定められた。
 当時、宮内庁の中に「針博士」「針師」「按摩博士」「按摩師」を置いた。と書かれています。
 江戸時代には、山瀬琢一に学んだ、「盲目の鍼灸師」杉山和一が日本独自の和管(針を刺す時に管を当てて管の中から針を刺す)を発明。当時の江戸幕府に、視力障害者の収入源として鍼灸学校を造らせ、杉山流の鍼灸学校数は全国で45ヶ所にのぼった。やがて杉山流の勢力は全国を席巻することになります。
 按摩師や鍼灸師の名前が、●一○一等と言われるのは、山瀬琢一や琢一に学んだ杉山和一の名前からきているのでしょう。
 それにしても…この漫画の女性のきもの姿とかんざし…素人さんではないみたい。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 18:51Comments(0)きもの全般

2011年02月18日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑫

鍛冶屋

手も足も使って…
 漫画は、街の鍛冶屋さんですね。「鋤鍬師」ともいうんではないかと思います。何でも作っていました。
 右側の職人さんは、手だけではなく、足でも鞴(ふいご)を扱っています。身体全体をつかって仕事をする…熟練の仕事師…。
 鞴(ふいご)は、鉄をアメのように柔らかくするために、火の温度を高める空気を送り込む器具で、漫画の鞴は「箱鞴(はこふいご)」といいます。

タタラを踏む…の語源
 刀鍛冶の製鉄は、足で踏んで空気を送る、大きな蹈鞴(たたら)と言う器具を使いました。
 悔しがる時に「タタラを踏む」と言いますが、それはこの蹈鞴を踏むさまが、まるで悔しがって足で地面を踏むのに似ていることから言われだしたものです。
 それにしてもこの職人さんたち裸で…鉄を打つ真っ赤な火の粉が熱くないのかな。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 20:31Comments(0)きもの全般

2011年02月18日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳/番外編

乗馬について

なんか…おかしいぞ…
 上の北斎漫画を見て、何かおかしいと思われませんか…?
 それは馬の乗り方です。最近「時代劇」を見ていて、馬の左から乗る間違いに気付く時があります。映画監督が時代考証を知らないからです。時代劇では、漫画のように馬の右側から乗らなければいけません。(北斎漫画は時代考証の証言者ですね。)
 明治維新で西洋の文化が入ってきてから「乗馬」の方法がが変わりました。
右から乗らないと刀が抜けない…
 左脇に刀を差している侍が、馬に乗る時に襲われたら…
 現代の左からの乗り方では馬が邪魔になって刀が抜けません。
 ですから、サムライに限らず、江戸時代までは馬の右側から乗っていました。
 他にも理由はあると思いますが、時代劇だけは右からの乗馬をお願いしたいものです。
 馬の拵えや、裃・羽織・きもの・奴の半纏(ハンテン)と、身分によっての違いがわかりますね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php

   


Posted by 衣裳 at 15:12Comments(0)きもの全般

2011年02月17日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑪

籠師

繊維が細く粘りがある…「真竹」が素材です
 現在でも作られている「籠(かご)」。左の北斎漫画は「籠師」のようすを描いたものです。
 籠を作るのに使う竹は、繊維が細く粘りのある「真竹」が一般的な素材です。(右の写真)
 竹籠の種類は非常にたくさんあって、用途の広さを伺わせます。
 現代は、人工の素材に押されてきていますが、一方で竹がもつ表情の素朴さと、精緻な竹組みの見事さから、用途も多様になってきているようです。

年に1、2個は手元に置いておきたいものが…廣島氏
 宮崎県日之影町在住の竹細工の名工「廣島一夫さん」は、「完璧なものは作れない。ただ、年に1、2個は手元に置いておきたいものができます。」と籠師としての技の深さを語っています。
 漫画の職人さんは相変わらずで、肌着などは身につけていません。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 16:05Comments(0)きもの全般

2011年02月11日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑩

漁師

  上は、江戸時代の漁師の北斎漫画です。
 漁業を職業にしている人を指して「漁師」と言いますが、川魚を専業とするのは、川漁師と言います。
 四方を海に囲まれているわが国では、その歴史は古く、遺跡の「貝塚」などにそのさかんな漁の姿を想像することができます。
 アワビや海草など、あまり海域から動けないものと、カツオやブリ、イワシなどの回遊魚などは、漁業権や税金(運上金)も区別されたりしていたようです。
 ところで、右の写真は数年前に着付けた、「浦島」という日本舞踊の衣裳姿です。…玉手箱を開けると…煙が出ると同時に白髪の老人になり…瞬間的に衣裳も、赤から白に変わる…という仕掛け…が見どころの舞踊です。こういう早変りの着付けを「ぶっかえり」と言います。
 北斎漫画も浦島も、「腰蓑(こしみの)」を付けています。
 でも、夢を売る日本舞踊と、北斎漫画の漁師の衣裳には、かなりのギャップがあって面白いですね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「桜島の映像画面」 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 16:36Comments(0)きもの全般

2011年02月09日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑨

大工


 飛鳥時代に朝鮮半島の技術を取り入れて法隆寺を建立…日本の建築文化の始まりです。
 やがて平安時代には、木を造作する職を「右官」、土を扱う職を「左官」と言うようになります。現代では、「左官」と言う言葉だけが残っています。
 「大工」と言う言葉が出てくるのは、江戸時代で、その種類もさまざまです。
 「宮大工」「家屋大工」「数寄屋大工」「船大工」「建具大工」「家具大工」「型枠大工」「造作大工(たたき大工)」などがその例です。上段が北斎漫画です。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「桜島の映像画面」 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php  


Posted by 衣裳 at 17:47Comments(0)きもの全般

2011年02月06日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑧

桶師

 この漫画は両方とも葛飾北斎の描いた「桶師」です。
 木桶の職人の作る桶は、お風呂用の手桶から、棺桶、湯船の桶、味噌や醤油を仕込む大きな桶まで、江戸時代の用途はかなり広かったと言えます。
銘酒を作り続ける木桶
 現代でも、木桶の職人さんは極端に少なくなっていますが、大切な技術として現存しています。
 酒の仕込みの樽(木桶)は、明治時代のものがいまでも活躍しており、銘酒を作り続けています。
 職人の衣裳はやっぱり裸同然ですね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/

   


Posted by 衣裳 at 14:58Comments(0)きもの全般

2011年02月04日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑦

弓師(楊弓師)

 左の漫画は、北斎漫画に出てくる「和弓と矢を作る」職人さんです。
 右は北斎漫画ではありませんが、「楊弓師」という…室内で小さい的を射る為の弓矢を作る職人を言います。
 仕事の内容で、衣裳の着方の違いが変わるのがよくわかります。
 北斎漫画の左の職人が左手で持っている道具は、竹を真っすぐにするもので、釣り竹竿を伸ばす時にも使います。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
  


Posted by 衣裳 at 16:51Comments(0)きもの全般

2011年02月04日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑥

髪結い師

「男髪結い師」と「女髪結い師」
 髪結いの歴史は男髪結いが古く、自宅で開業するのを「髪結い床」と言っていたが、出張で出かけていた髪結いもいました。男性はひんぱんに髪結い床に通っていたようです。

 一方、江戸時代の女性は、一部の上層階級をのぞいて、「髪を自分で結うのは嗜み(たしなみ)」だったために、女髪結いの歴史はずいぶん遅れて、1700年代に始まることになります。
 何度か「女髪結いの禁止令」が出ますが、「売色を行なう者がいた」ことや、「自分の髪を他人に結わせるのが贅沢と判断された」など、その原因も諸説があります。
 漫画で見る限り、これまでの一般の職人に比べて、力仕事をしないためか、襦袢のような下着も身につけているように見えます。
 鏡がないのか…手桶に満たした水の面に、自分を映す姿が印象的ですよね。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
  


Posted by 衣裳 at 11:20Comments(0)きもの全般

2011年02月03日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳⑤

畳師
 現代では機械化が進み、畳の造作も機械任せで、量産が出来ますが、近年まで、この漫画のような畳職人の仕事ぶりが見れました。でもこの職人さん、やっぱり裸同然ですね…。
 もしかすると、今でも手作りの職人さんがいるかもしれませんね。
履き物を脱いで上がる文化
 畳表の材料(イグサ)の産地は、熊本県の八代が有名です。
 ところで、畳の縁(ヘリ)は、厳格に決まりがあり、現代のように自由に選べませんでした。
 「履き物を脱いで座敷に上がる」という考え方は、古来の宗教観と、「畳の文化」を抜きには考えられないことです。後日また詳しく語りたいと思います。
 本来は、たためるからタタミ(ゴザの事)…高貴な方が座るための御座だからゴザ(タタミの事…わかりますか?
 つまり、「畳」と「茣蓙」は、語意が逆転した言葉なのですよ。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
  


Posted by 衣裳 at 12:31Comments(0)きもの全般

2011年02月02日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳④

車作
 車作りの仕事は、昭和の時代のなっても続いていました。
 この北斎漫画は、車輪を作っているところです。
 この絵を見た70才代の仲間が、「なつかしい絵ですね…昔を思い出します。」と言っていました。
 昭和の時代になっても…重たい荷物を馬に引かせる「馬車」の車輪などを作るのには欠かせない職業だったのです。
釿(チョウナ)と鑿(ノミ)…
 衣裳も、股引を着ている人もいればフンドシだけの人もいます。
 車輪を足で押えて削っているのは、
釿(ちょうな)…日本独特の造作道具
現在では宮大工さんだけが使っています。(これを使いこなせれば一人前の職人)
 右上の職人さんは、カシの木槌を振り上げ、鑿(のみ)で穴を切りこんでいます。
 
  


Posted by 衣裳 at 11:32Comments(0)きもの全般

2011年02月01日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳③


次は「米屋」です。
 上の漫画は「米屋」です。
 キセルをくわえながら米搗き(精米)をしている男性は、フンドシに袖無しの上っ張りだけの出で立ち。
 米を測っている人の服装は、フンドシに前掛けをしているだけです。
 葛飾北斎の漫画を見ると、特に江戸時代の後期(1700年代後半~1800年代前半)の職人や農漁民を見る限り、衣裳(布地)が高価で、裸同然の生活であるという事がわかります。
 この頃の貴重なものの順位は、まさに「衣」「食」「住」だったのです。  


Posted by 衣裳 at 15:08Comments(0)きもの全般

2011年02月01日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳②

 簾師か、莚の職人…
 左の漫画は、外で「簾(すだれ)」か「莚(むしろ)」を作っている様子です。
 材料を横に渡したら、両側に垂らした重りを反対側に振り下げて押さえ、作業を進めます。
 日本の農家には、昭和30年代まで残っていました。衣裳は、股引に上着は短めの袖のきものでしょう。
 

 「花器」を作る職人
 右の漫画は、室内で「花器」を作る職人さんだと思います。
 座布団に座って、着流しのきもので、袖丈も普通の長さなのかなあと思います。。ノコで竹を切っていますが、袖がいかにも邪魔そうに見えるのは私だけでしょうか。
  


Posted by 衣裳 at 12:04Comments(0)きもの全般

2011年01月31日

北斎漫画に見る江戸時代の仕事と衣裳①


まるで「鳥獣戯画」を見るようで
 「富嶽三十六景」や「北斎漫画」で有名なのが、江戸時代後期の浮世絵師「葛飾北斎…1760年~1849年」…(左画)
 特に、文化文政時代の風俗は、北斎漫画で見るとよくわかります。
 まるで「鳥獣戯画」を見るようで、面白いのです。
 あるものは正確に、またあるものは、時代に対する皮肉を込めて見事に描かれています。
 まずご紹介するのは「お餅屋さん」。(下の漫画)
 家族で造っているのではなく、たぶんお餅を作るお兄さん達。なぜかというと…揃いの股引(ももひき)・揃いの腹掛け・襦袢は着ないで…上着はたぶん筒袖のきものでしょう。

  


Posted by 衣裳 at 16:14Comments(0)きもの全般