2010年11月09日

日本舞踊を支える裏方…衣裳方さん

 今回も、日本舞踊を支える裏方さんをご紹介しましょう。
 日本舞踊の舞台裏では、多くの裏方さんがヒノキ舞台を支えています。
 顔師、衣裳方、床山、大道具、小道具、照明、音響、後見、狂言方、司会者、進行係、その他にもいっぱい働いています。
 ですから、日本の芸術文化の代表のひとつでもある日本舞踊は、伝統が支える総合芸術です。

 衣裳方さん


日本舞踊を支える裏方…衣裳方さん
 顔師さんにお化粧してもらった人が次に行くのは、「着付けさん」です。きれいなきものを着せてもらうところで、「衣裳方」とも言います。江戸時代の物語の踊りが多いので、着付けも独特です。
 古典舞踊などは、江戸時代からの歌舞伎衣裳に準ずる、松竹衣裳の「歌舞伎衣裳附帳(かぶきいしょうつけちょう)」などに基づいた、「歌舞伎舞踊」のために仕立てたきもの(本衣裳)を着ます。
 もちろん、歌謡曲などの曲に合わせて踊る、新舞踊(小曲とも言う)などは自前の衣裳を着る場合も多く、私などもよく承っています。

 (写真は、古典舞踊「藤娘」の、裾引き衣裳を着せる衣裳方)
 踊り手は、小学校4年生の男の子です。


同じカテゴリー(舞台裏)の記事画像
400年の貴重な蓄積…「歌舞伎衣裳附帳」
楽屋では、夜でも「おはようございます」の理由…
日本舞踊を支える裏方…後見さん
日本舞踊を支える裏方…狂言方さん
ある舞踊会のスタッフを紹介します。
日本舞踊を支える裏方…照明さん
同じカテゴリー(舞台裏)の記事
 400年の貴重な蓄積…「歌舞伎衣裳附帳」 (2012-12-09 01:45)
 楽屋では、夜でも「おはようございます」の理由… (2010-12-28 21:37)
 日本舞踊を支える裏方…後見さん (2010-12-07 16:58)
 日本舞踊を支える裏方…狂言方さん (2010-11-25 19:30)
 ある舞踊会のスタッフを紹介します。 (2010-11-19 12:19)
 日本舞踊を支える裏方…照明さん (2010-11-18 04:09)

Posted by 衣裳 at 01:24│Comments(0)舞台裏
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
日本舞踊を支える裏方…衣裳方さん
    コメント(0)