日本舞踊を支える裏方…狂言方さん

衣裳

2010年11月25日 19:30

 日本舞踊を支える裏方さんをご紹介しましょう。
 日本舞踊の舞台裏では、多くの裏方さんがヒノキ舞台を支えています。
 顔師、衣裳方、床山、大道具、小道具、照明、音響、後見、狂言方、司会者、進行係、その他にもいっぱい働いています。
 ですから、日本の芸術文化の代表的な日本舞踊は、伝統が支える総合芸術です。

 総監督…狂言方さん

 日本舞踊のプログラムをみると、大きな発表会のスタッフ蘭には、必ず「狂言方」のお名前が書いてあります。
 狂言方のお仕事は、ひとことで言うと「舞踊の会の総監督」です。
 プログラムの演目や踊りの内容、各演目や幕間にかかる時間の調整、幕を下ろしたり上げたりするタイミング、舞踊の会のあらゆる進行について指示決定をする方です。
 踊りを観に行って、狂言方を探すのなら、幕が上げったり下がったりする時に、「チョン」と拍子木《柝()と言います》を打つ方が狂言方です。
 狂言方の柝が入らないと幕は上がらないし下りないのです。
 いろんな踊りを知っていて、会の成功に欠かせないプロフェッショナルですね。

 能の狂言方と、歌舞伎や日本舞踊の狂言方は意味が違います。お間違えのないように…
 柝とは、拍子木と音の両方を差してそう言います。

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