日本舞踊を支える裏方…衣裳方さん

衣裳

2010年11月09日 01:24

 今回も、日本舞踊を支える裏方さんをご紹介しましょう。
 日本舞踊の舞台裏では、多くの裏方さんがヒノキ舞台を支えています。
 顔師、衣裳方、床山、大道具、小道具、照明、音響、後見、狂言方、司会者、進行係、その他にもいっぱい働いています。
 ですから、日本の芸術文化の代表のひとつでもある日本舞踊は、伝統が支える総合芸術です。

 衣裳方さん



 顔師さんにお化粧してもらった人が次に行くのは、「着付けさん」です。きれいなきものを着せてもらうところで、「衣裳方」とも言います。江戸時代の物語の踊りが多いので、着付けも独特です。
 古典舞踊などは、江戸時代からの歌舞伎衣裳に準ずる、松竹衣裳の「歌舞伎衣裳附帳(かぶきいしょうつけちょう)」などに基づいた、「歌舞伎舞踊」のために仕立てたきもの(本衣裳)を着ます。
 もちろん、歌謡曲などの曲に合わせて踊る、新舞踊(小曲とも言う)などは自前の衣裳を着る場合も多く、私などもよく承っています。

 (写真は、古典舞踊「藤娘」の、裾引き衣裳を着せる衣裳方)
 踊り手は、小学校4年生の男の子です。

関連記事