仕事に必要だから作りました。/糸巻き器と糸繰器

衣裳

2012年10月20日 00:29

着付けにとって欠かせない、針と糸。
舞踊の着付けは、普段のきものの着付けとかなり違います。
両手を広げたり、足を大きく開いたり、床に崩れたり、演目によっては床を転げる場合だってあります。
ですから、きもの(着付)が崩れないように留めておかなければならない場所があるわけです。
着崩れしない方策はいくつかありますが、針と糸を扱えることは絶対条件のひとつです。
若いうちはいいのですが、針の糸が通しにくくなった私は、若い人以上にスピーディに糸をとおす工夫をしなければなりません。

まずボビンに巻き替えるところから
買ってきた糸(写真左側)を丸いボビンに巻き替える必要がありましたが、販売している糸巻き器が見つからず(掛ける資金もないので…)自作・手動の糸巻き器(写真右)を作りました。
使ってみると、かなりなスピードで巻き取るので重宝しています。

ボビンに巻いたら糸繰器へ…
糸が短くなって針に付け替える時に通らないと焦ってしまいます。
そこで、自動的に針穴に通してくれる市販の糸通し器を取りつけ、糸繰器(自称…下の写真)を作ったわけです。
まだ改良中ですが、糸が行方不明になったり、疲れ目で針穴が見えなかったりが全くありませんし、使い勝手はなかなかのものです。
どうして使うかは想像してみて下さい。

道具は自分で作るもんだ
「職人の道具は自分で作るもんだ」とは、伊勢型紙や絞りなど、知り合った多くの職人さんが異口同音に教えて下さったこと。
私以外、着付けの部隊はすべてが女性。
力が無くても、仕事の出来る道具。粗末でも、より早く、より簡単に、よりきれいに、より効率的に、男性並みの仕事が出来る道具作りを目指しています。

「新燃岳監視映像」 http://kirishima-live.jpn.org/
「今日の桜島」映像 http://373news.com/_sakucap_ss/index.php

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